どんぐり

 THE SHAMPOO HATから客演してもらってる多門さんは、稽古中に突然台詞を忘れてしまったとき必死になって思い出そうと力むと、目がまるでどんぐりのようになります。稽古シーンの流れを止めないために早く思い出そうと力めば力むほど、まん丸のどんぐりになっていくのです。
 多門さんの役柄とそのどんぐり目が妙にマッチするため、しまいには本谷有希子から「じゃあもうそこの台詞のとき、目をどんぐりにして」と演出をつけられていました。
 人の目はそうそう簡単にどんぐりにはなりませんが、多門さんはこの演出に確実に応えていました。